県指定 有形文化財
くれはし
呉橋
宇佐市南宇佐2859
県指定 有形文化財
くれはし
呉橋
宇佐市南宇佐2859
宇佐神宮境内の西側を流れる寄藻川にかかる檜皮葺屋根【ひわだぶきやね】のついた橋で、西参道から境内への入り口に位置しています。橋の飾り(擬宝珠【ぎぼし】)には、江戸時代の年号や当時小倉藩をおさめた細川忠利の名前が記されています。
擬宝珠(ぎぼし)
寺社の勾欄【こうらん】(手すりのようなもの)の柱の頭部につける装飾金具です。
もっとくわしく
宇佐神宮の境内の西を流れる寄藻川【よりもがわ】に架かる橋で、西参道からの宇佐神宮入り口にあたります。反り橋で、上屋の延長は13間(24.67m)、前後にも直橋がついています。屋根は陰皮葺【ひわだぶき】で虹梁【こうりょう】上は大板蟇股【かえるまた】を置いています。屋根の両妻は唐破風形に造っています。現在のものは昭和16年の大修理によるものですが、高欄の柱の上部にある擬宝珠【ぎぼし】の銘には、江戸時代の年号である元和8年(1622)と当時小倉藩主であった細川忠利の名が見え、蟇股の形はその時のものを昭和の修理時に模して作られたものとされています。屋根の桧皮葺も、もとは栩板葺【とちいたぶき】でした。屋根付きの呉橋は全国的にも少なく、大分県内では中津市薦神社でみることができます。
虹梁(こうりょう)
中央が反っていて弧状になる梁【はり】(柱の上に水平に置いて屋根などの荷重を支える部材)のことです。
擬宝珠(ぎぼし)
寺社の勾欄【こうらん】(手すりのようなもの)の柱の頭部につける装飾金具です。
-
指定年月日 昭和43年3月29日 -
記号番号 建第43号 -
種別 建造物 -
所有者 宇佐神宮