県指定 有形文化財
くにさきとう
国東塔
別府市鉄輪
県指定 有形文化財
くにさきとう
国東塔
別府市鉄輪
国東半島一帯には、独特のデザインの石塔があります。「宝塔」という石塔をもとにしたもので、「国東塔」と呼ばれます。この国東塔は、現在は鉄輪温泉白池地獄の庭内にありますが、基礎が整っていないため、国東方面から移動したものと考えられます。高さは約2.7メートルで、角閃安山岩が使われています。
もっとくわしく
現在は鉄輪温泉白池地獄の庭内にありますが、基礎が整っていないため、国東方面から移動した可能性が考えられます。基礎は1重のためか巨石の上に置かれています。台座は反花(反り返った蓮)と連花座とからなり、その様子はよく整っていて麗しいと評価されます。塔身は棗(なつめ)形で首部がありません。首部がないものは比較的時代の降るものに多くみられる特徴ですが、この石塔は全体的な技法や形態等から考えて、南北朝時代の造立と考えられます。総高は2.69mで、石材は角閃安山岩が用いられています。
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指定年月日 昭和47年3月21日 -
記号番号 建第58号 -
種別 建造物 -
所有者 個人