県指定 有形文化財
しろやまくにさきとう
城山国東塔
豊後高田市田染真木
県指定 有形文化財
しろやまくにさきとう
城山国東塔
豊後高田市田染真木
国東半島一帯には、独特のデザインの石塔があります。「宝塔」という石塔をもとにしたもので、「国東塔」と呼ばれます。この国東塔は、南北朝時代から室町時代初期に造られたと考えられていて、高さは約3mあります。相輪の一部が失われている以外は全て残っています。
もっとくわしく
この国東塔は城山の四方仏石に接して立っていて、総高は3.03mあります。基壇の上に置かれた方形の基礎は、四面をそれぞれ2区に分け、変形の格狭間【こうざま】を刻んでいます。台座の反花【かえりばな】は複弁の12葉、蓮花座は単弁の12葉で蓮弁は共に形の変わっています。塔身は下部がやや細まった円筒形をしています。相輪【そうりん】は1つの石から造られていて、露盤【ろばん】は厚い特徴があります。相輪の一部が失われている以外は完形で、石材は角閃安山岩が使われています。南北朝時代から室町時代初期に建てられたと推定されます。
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指定年月日 昭和54年5月15日 -
記号番号 建第141号 -
種別 建造物 -
所有者 地区