国指定 天然記念物
おおがんせんざん
大岩扇山
玖珠郡玖珠町大字森・帆足
国指定 天然記念物
おおがんせんざん
大岩扇山
玖珠郡玖珠町大字森・帆足
大岩扇山は頂上が平らなテーブル状の形をして、周囲が断崖【だんがい】で囲まれた地形をしています。このような地形をメサといいます。大岩扇山は玖珠の山々を代表するメサ地形の溶岩台地です。
もっとくわしく
大岩扇山は、玖珠盆地に広がる典型的なメサで、標高650〜691mの溶岩台地。メサとはスペイン語で、固さの違う地質が隣接してあると、柔らかい方が早く風化してなくなり、固い地質部分が残る(差別浸食【さべつしんしょく】という)ことでつくられた、テーブル上の台地のことです。
大岩扇山の頂上は平坦なテーブル状となり、その周縁は断崖【だんがい】になっています。構成する岩石は両輝石安山岩【りょうきせきあんざんがん】で、断崖部分には「柱状節理【ちゅうじょうせつり】」と呼ばれる縦の割れ目が発達しています。
大岩扇山に隣接する小岩扇山【こがんせんざん】もメサです。ほかに玖珠盆地のメサと呼ばれる山は、宝山【たからやま】、万年山【はねやま】や青野山【あおやさん】があります。
小岩扇山、宝山とメサの山が続く景観は、旧久留島氏庭園【きゅうくるしましていえん】の眺望としてもいたるところに取り入れられています。
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指定年月日 昭和10年6月7日指定 -
管理団体 玖珠町