県指定 天然記念物
おおしまのあこうりん
大島のアコウ林
佐伯市鶴見大字大島 加茂神社
県指定 天然記念物
おおしまのあこうりん
大島のアコウ林
佐伯市鶴見大字大島 加茂神社
大島の加茂神社【かもじんじゃ】の境内林です。拝殿前に1本、背後の境内林に8本あり、アコウの樹林をつくっています。アコウがこのようにまとまり、林をつくることはめずらしく貴重です。
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クワ科イチジク属
大島の加茂神社【かもじんじゃ】の境内林です。拝殿前に1本、背後の境内林に8本あり、アコウの樹林をつくっています。アコウは本州・和歌山県南部から四国の南を通り、九州・台湾・中国南部までの亜熱帯を中心に分布しています。県下では佐賀関半島南側以南の海岸に見られます。アコウは岩上に生育するものと防風林【ぼうふうりん】として植えられているものがありますが、いずれも単体です。アコウ林を形成し、林全体がよく保存されているものは、大島の他には見られません。森林の内部はいろいろな高さの木や草が一緒にあることがわかります。このような森のつくりを「階層構造【かいそうこうぞう】」といい、地表からの高さによって、高木層、亜高木層、低木層、草本層などに分けられます。アコウ林は高木層にアコウ、亜高木層にモクタチバナ、ヤブニッケイ、低木層にハマビワ、ハドノキ、バクチノキ、クチナシ、草本層にノシラン、フウトウカズラ、テイカカズラ、ホソバカナワラビなどをみることができます。アコウがこのようにまとまり林をつくることはめずらしく貴重です。
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指定年月日 昭和48年3月20日 -
所有者 加茂神社