県指定 有形文化財
だいしょうじほうきょういんとう
大聖寺宝篋印塔
豊後大野市犬飼町柴北

県指定 有形文化財
だいしょうじほうきょういんとう
大聖寺宝篋印塔
豊後大野市犬飼町柴北
大聖寺の境内にある、高さ2.63mの宝篋印塔です。お寺では開山塔と呼ばれており、万寿寺(大分市)を開いた僧侶の弟子の名前が刻まれています。この時期に大野川流域で活躍した玄正【げんしょう】という石工【いしく】が作ったようです。
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銘文【めいぶん】
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
もっとくわしく
禅宗の古刹大聖寺の境内にあります。総高は2.63mです。寺では開山塔と呼び、塔身正面に「開山塔」、背面に「不肯正受禅師貞治五年〔丙・午〕秊二月初八烏」と刻まれています。「不肯正受」は万寿寺(大分市)を開いた直翁智侃【じきおうちかん】の10門(10人の弟子)の1人です。貞治5年(1366)は彼の没年と考えられます。「初八烏」は「八日」の意です。銘文【めいぶん】は後刻の可能性があります。基礎・笠・相輪等の手法からみて、この時期に大野郡一帯に宝篋印塔の優作を残した玄正の作かとも考えられます。
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。

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指定年月日 昭和50年3月28日 -
記号番号 建第110号 -
種別 建造物 -
所有者 個人