おおさこまがいだいにちにょらいざぞう
大迫磨崖大日如来坐像
豊後大野市千歳町長峰
おおさこまがいだいにちにょらいざぞう
大迫磨崖大日如来坐像
豊後大野市千歳町長峰
豊後大野市千歳町にある仏像です。ちょっと怖い顔をしていますが、崖を大まかに掘った後、粘土や漆喰【しっくい】で顔や衣を表現するという珍しいつくり方をしているので、このような見た目になっています。
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密教【みっきょう】
密教(みっきょう)
仏教はインドでうまれました。そして、密教は仏教とインドの在来の教えとがむすびつき、考え方や修行のしかたをとりいれた教えです。密教の「密」は、秘密の「密」の意味です。
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胎蔵界【たいぞうかい】
胎蔵界(たいぞうかい)
画面の真ん中に大きく開いた蓮の花、その中心に大日如来がいます。そのまわりに、たくさんの仏が描かれます。胎蔵界の大日如来は両手のおなかの前で重ね合わせています。こうした両手のしるしを定印【じょういん】・禅定印【ぜんじょういん】といいます。
もっとくわしく
豊後大野市千歳町にあります。石窟の奥の壁面に、像高330.0㎝の巨大な大日如来坐像が彫り出されています。手は両手をヒザの上で重ねていて、密教【みっきょう】でいう2つの世界のうち、胎蔵界【たいぞうかい】の大日如来の姿です。
凝灰岩【ぎょうかいがん】の岩壁におおよその姿を彫り出し、その表面に厚さ15〜20㎝ほどの塑土【そど】を塗って仕上げる珍しい技法でつくられています。とくに、顔の大部分には塑土が塗られており、そのためか一見すると恐ろしげな、異様な姿をしています。このためか、地域の有力者であった緒方氏の滅亡後、この像には御霊神【ごりょうしん】のような性格が与えられたといいます。鎌倉時代後期の作と考えられます。
密教(みっきょう)
仏教はインドでうまれました。そして、密教は仏教とインドの在来の教えとがむすびつき、考え方や修行のしかたをとりいれた教えです。密教の「密」は、秘密の「密」の意味です。
胎蔵界(たいぞうかい)
画面の真ん中に大きく開いた蓮の花、その中心に大日如来がいます。そのまわりに、たくさんの仏が描かれます。胎蔵界の大日如来は両手のおなかの前で重ね合わせています。こうした両手のしるしを定印【じょういん】・禅定印【ぜんじょういん】といいます。
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指定年月日 昭和51年3月30日 -
記号番号 歴第2号 -
種別 歴史資料