県指定 史跡
かわばるずいどうといしだたみ
川原隧道と石畳
日田市天瀬町女子畑
県指定 史跡
かわばるずいどうといしだたみ
川原隧道と石畳
日田市天瀬町女子畑
川原隧道【かわばるずいどう】は西国郡代塩谷大四郎の命によって始められた工事で作られ、長さは約90mです。隧道に通じる道路は石畳道となっています。入口の石柱には、嘉永7年(1854)に日田郡豆田町の豪商広瀬久兵衛が石畳を寄付したことや、工事を石工の助二郎がしたことが記されています。
もっとくわしく
川原隧道【かわばるずいどう】は西国郡代塩谷大四郎の命によって始められた新道工事のなかで築成されたもので、天保3年(1832)以前に新道の掘抜ができたといいます。隧道に通じる道路は石畳道となっています。その入口の石柱には、嘉永7年(1854)8月、日田郡豆田町の豪商広瀬久兵衛が「切抜」きのうち「甃」(石畳)を「寄付」し、その工事は「中国」(おそらくは周防か)の「石工」の「助二郎」がしたことを記した刻銘があります。長さ約90mの隧道は当時の土木工事技術を知るうえで貴重な遺産です。
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指定年月日 昭和51年3月30日