こうしんとう
庚申塔
豊後大野市千歳町前田
こうしんとう
庚申塔
豊後大野市千歳町前田
庚申信仰【こうしんしんこう】に基づいて建てられた石塔で、高さ255㎝です。慶長8年(1603)に建てられました。
庚申信仰(こうしんしんこう)
庚申の夜に体内からぬけだした虫が、天帝に人の罪を告げることで、命を縮めることから、そのようにならないように徹夜をする庚申待が江戸時代に盛んに行われました。
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庚申信仰【こうしんしんこう】
庚申信仰(こうしんしんこう)
庚申の夜に体内からぬけだした虫が、天帝に人の罪を告げることで、命を縮めることから、そのようにならないように徹夜をする庚申待が江戸時代に盛んに行われました。
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銘文【めいぶん】
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
もっとくわしく
庚申信仰に基づいて建てられた石塔で、高さ255㎝です。慶長8年(1603)に建てられたや造立【ぞうりゅう】の主旨などが銘文【めいぶん】に記されています。それによると、広瀬九郎兵衛が武運長久・子孫繁栄などのために、梵天【ぼんてん】・帝釈天【たいしゃくてん】・五大明王などに祈願するものというものです。願主の九郎兵衛は、当地の武将で手柄により千石庄屋に任じられた人物といわれています。後世の庚申信仰の対象尊像である青面金剛【しょうめんこんごう】の文字はありませんが、「庚申一座維持成就」の銘などから、庚申待【こうしんまち】の行事が行われていたことがわかります。当時の庚申信仰を知る上で貴重な資料です。
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
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指定年月日 昭和46年3月23日