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指定区分していくぶん

県指定/建造物

時代じだい

室町時代・応仁2年(1468)

エリア

豊後高田市

県指定 有形文化財

えんじゅじせきでん

延寿寺石殿

豊後高田市田染小崎2085-1 延寿寺

県指定 有形文化財

えんじゅじせきでん

延寿寺石殿

豊後高田市田染小崎2085-1 延寿寺

石殿は国東半島一帯のみにあります。屋根の下に、地蔵菩薩等を彫った部分があります。このようなデザインの石造物は、日本の中でも大分県独特のものといえます。この石殿は、銘文【めいぶん】があり、宇佐神宮の荘園【しょうえん】の田染荘【たしぶのしょう】を現地で支配した人物がつくったことがわかります。

銘文(めいぶん)

石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。

荘園(しょうえん)

簡単にいえば、寺社・貴族の所有地です。平安時代から、各地で生まれました。
以後、室町時代後半に至るまで、日本の社会や経済のしくみを形づくる基盤となりました。

用語解説

  • 龕【がん】

    龕(がん)

    くぼんだ場所を指します。仏像を納めている場合、仏龕【ぶつがん】とよびます。

  • 銘文【めいぶん】

    銘文(めいぶん)

    石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。

  • 荘園【しょうえん】

    荘園(しょうえん)

    簡単にいえば、寺社・貴族の所有地です。平安時代から、各地で生まれました。
    以後、室町時代後半に至るまで、日本の社会や経済のしくみを形づくる基盤となりました。

もっとくわしく

高さは約1. 31mです。
屋根の一部が失われています。屋根の下の龕【がん】は、正面と裏面は六地蔵【ろくじぞう】を、向って右面には虚空蔵菩薩【こくうぞうぼさつ】、左面には観音菩薩と童子形【どうじぎょう】の立像【りゅうぞう】2躯が浮き彫り(陽刻【ようこく】)されています。なお、龕の向かって右側に応仁2年(1468) に宇佐栄忠がつくったことがわかります。宇佐栄忠は、延寿寺がある田染荘【たしぶのしょう】一帯を現地で支配した田染栄忠のことです。この石殿は、荘園を現地で支配した人物がつくったことがわかり、貴重です。

龕(がん)

くぼんだ場所を指します。仏像を納めている場合、仏龕【ぶつがん】とよびます。

  • 指定年月日していねんがっぴ
    昭和51年3月30日
  • 記号番号きごうばんごう
    建第123号
  • 種別しゅべつ
    建造物
  • 所有者しょゆうしゃ
    延寿寺