県指定 有形文化財
ちおんじくにさきとう
智恩寺国東塔
豊後高田市鼎1351
県指定 有形文化財
ちおんじくにさきとう
智恩寺国東塔
豊後高田市鼎1351
国東半島一帯には、独特のデザインの石塔があります。「宝塔」という石塔をもとにしたもので、「国東塔」と呼ばれます。この国東塔は台座と相輪にある蓮の形が少し変わっています。高さは3m余りで、室町時代の初期に作られたと考えられています。
もっとくわしく
基礎は3重で、第3重の4面はそれぞれ2区に分かち、格狭間【こうざま】を刻んでいます。台座は反花【かえりばな】と蓮花座からできていますが、基礎第3重と反花は1石でできています。塔身の奉納孔【ほうのうこう】について、普通は首部の付根あたりに穿【うが】たれていますが、この国東塔では塔身上部に丸くあけられています。笠は照屋根で、軒先は両端で反っています。台座や相輪の請花【うけばな】の蓮弁【れんべん】の形は、国東半島所在のものとしては珍しいです。総高3.0m余で、石材は角閃安山岩、室町時代の初期に造立したと考えられます。
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指定年月日 昭和53年3月31日 -
記号番号 建第130号 -
種別 建造物 -
所有者 智恩寺