もくぞうふどうみょうおうざぞう
木造不動明王坐像
豊後高田市黒土401 応暦寺
もくぞうふどうみょうおうざぞう
木造不動明王坐像
豊後高田市黒土401 応暦寺
明王【みょうおう】は、どのような人でも仏教の教えに導こうとする存在で、怖い表情をしています。なかでも、不動明王【ふどうみょうおう】は怒りと慈悲の仏として、信仰されてきました。応暦寺【おうれきじ】の像は、衣文【えもん】もまり彫られていません。1本の木にまず仏の姿をあらわすことを第一とする考えにもとづいた像といえます。
明王(みょうおう)
仏像の4つのグループのひとつ。密教のなかで考えだされたグループです。どのような人でも、仏教の教えに導こうとする者です。そのため、怖い顔をしています。
衣文(えもん)
仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。
-
明王【みょうおう】
明王(みょうおう)
仏像の4つのグループのひとつ。密教のなかで考えだされたグループです。どのような人でも、仏教の教えに導こうとする者です。そのため、怖い顔をしています。
-
衣文【えもん】
衣文(えもん)
仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。
-
一木造【いちぼくづくり】
一木造(いちぼくづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。
もっとくわしく
この像は、カヤを用いた一木造【いちぼくづくり】の像で、像高103.5m。
左手に、羂索【けんさく】という投げ縄のような武器をもち、右手には剣を持ちます。口からは上下にキバが出ています。こうしたデザインは最澄【さいちょう】(766〜822)の教えをつぐ天台宗の安然【あんねん】が示した不動明王の姿をもとにしています。
応暦寺【おうれきじ】の像は、ヒザ部分の衣文【えもん】が表現されていません。このように、衣文の表現を簡単にしたり、省略したような仏像は、国東半島にはいくつもあります。こうした仏像は、仏の姿をまずあらわすことを第一とする考えにもとづいて制作されたとみられます。
衣文(えもん)
仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。
一木造(いちぼくづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。
-
指定年月日 1969/3/22 -
記号番号 彫第26号 -
種別 彫刻 -
所有者 応暦寺