国指定 重要文化財
もくぞうしてんのうぞう
木造四天王像
宇佐市南宇佐2077 大楽寺
国指定 重要文化財
もくぞうしてんのうぞう
木造四天王像
宇佐市南宇佐2077 大楽寺
四天王は、仏教では四方を守るガードマン。北は多聞天【たもんてん】、東は持国天【じこくてん】、南は増長天【ぞうちょうてん】。西は広目天【こうもくてん】が守ります。大楽寺【だいらくじ】の像は、平安時代後期につくら、そのデザインは都の雰囲気が強く、京都と宇佐のつながりを伝える像です。
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寄木造【よせぎづくり】
寄木造(よせぎづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、全身をいくつもの部材にわけて制作するもの。
もっとくわしく
ヒノキを用いた寄木造【よせぎづくり】の像です。頭と体は、左右別々につくり、真ん中でつなぎあわせる技法を使っています。これは、同じ大楽寺にある弥勒仏の脇侍【きょうじ】と共通する技法です。また、肩幅の広い、少しふとめのデザイン等もあわせみると、「弥勒仏及脇侍像」と同じ平安時代後半に制作されたと考えられます。像のデザインは都の雰囲気が強く、京都と宇佐のつながりを示す像といえます。像高【ぞうこう】は、多聞天が131.0㎝ 持国天が140.8㎝、増長天が138.0㎝、広目天が133.5㎝です。
なお、大楽寺は元弘3年(1333)に創建されました。創建以前の像は、大楽寺の前身にあたる寺院から伝わったことが考えられます。
寄木造(よせぎづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、全身をいくつもの部材にわけて制作するもの。
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指定年月日 1993/1/20 -
記号番号 彫第3436号 -
種別 彫刻 -
所有者 大楽寺