もくぞうだいにちにょらいざぞう
木造大日如来坐像
大分市上野丘2丁目8-27 金剛宝戒寺
もくぞうだいにちにょらいざぞう
木造大日如来坐像
大分市上野丘2丁目8-27 金剛宝戒寺
大分市の金剛宝戒寺【こんごうほうかいじ】に安置される大きな仏像です。興福寺の仏師【ぶっし】であった康俊【こうしゅん】がつくりました。高さは3メートル以上あり、九州に残る康俊の作品の中ではかなり大きいもので、技術の高さがうかがえます。
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胎蔵界【たいぞうかい】
胎蔵界(たいぞうかい)
画面の真ん中に大きく開いた蓮の花、その中心に大日如来がいます。そのまわりに、たくさんの仏が描かれます。胎蔵界の大日如来は両手のおなかの前で重ね合わせています。こうした両手のしるしを定印【じょういん】・禅定印【ぜんじょういん】といいます。
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玉眼【ぎょくがん】
玉眼(ぎょくがん)
仏像をつくる時、人間のように眼が光るよう工夫された技術です。眼のかたちをくりぬき、裏側から水晶のレンズをいれます。レンズの裏側から黒目を描き、白い紙をいれてつくります。平安時代後半にうまれた技術です。
もっとくわしく
この像は、金剛宝戒寺の金堂に本尊として安置されている胎蔵界【たいぞうかい】の大日如来坐像である。檜材を使った寄木造りで、玉眼【ぎょくがん】を入れている。像内には銘文があり、この像をつくった興福寺大仏師の法眼康俊【ほうがんこうしゅん】とその子康盛の名や、文保2年(1318)の年号が書かれており、同年につくられたものと考えられている。丈六の像で、像高は303.8㎝を測り、興福寺大仏師康俊の実力がうかがえる大作である。
胎蔵界(たいぞうかい)
画面の真ん中に大きく開いた蓮の花、その中心に大日如来がいます。そのまわりに、たくさんの仏が描かれます。胎蔵界の大日如来は両手のおなかの前で重ね合わせています。こうした両手のしるしを定印【じょういん】・禅定印【ぜんじょういん】といいます。
玉眼(ぎょくがん)
仏像をつくる時、人間のように眼が光るよう工夫された技術です。眼のかたちをくりぬき、裏側から水晶のレンズをいれます。レンズの裏側から黒目を描き、白い紙をいれてつくります。平安時代後半にうまれた技術です。
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指定年月日 1991/6/21 -
記号番号 彫第3428号 -
所有者 金剛宝戒寺