県指定 有形文化財
もくぞうだいにちにょらいざぞう
木造大日如来坐像
中津市本耶馬渓町大字平田39番地 久福寺

県指定 有形文化財
もくぞうだいにちにょらいざぞう
木造大日如来坐像
中津市本耶馬渓町大字平田39番地 久福寺
中津市久福寺のお堂に安置されている仏像です。仏像の体や衣の特徴から、平安時代後期につくられたと考えられます。胎蔵界【たいぞうかい】の大日如来像は県内でも類例が少なく、貴重です。
胎蔵界(たいぞうかい)
画面の真ん中に大きく開いた蓮の花、その中心に大日如来がいます。そのまわりに、たくさんの仏が描かれます。胎蔵界の大日如来は両手のおなかの前で重ね合わせています。こうした両手のしるしを定印【じょういん】・禅定印【ぜんじょういん】といいます。

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胎蔵界【たいぞうかい】
胎蔵界(たいぞうかい)
画面の真ん中に大きく開いた蓮の花、その中心に大日如来がいます。そのまわりに、たくさんの仏が描かれます。胎蔵界の大日如来は両手のおなかの前で重ね合わせています。こうした両手のしるしを定印【じょういん】・禅定印【ぜんじょういん】といいます。
もっとくわしく
久福寺は、霊亀二年(716)に、仁聞が自ら彫刻した観音菩薩像を安置し、法蓮を開山として、創建された寺院と伝えられます。江戸時代には、羅漢寺末寺の曹洞宗寺院として再興されました。この仏像は、仁聞が自ら彫った霊像として信仰され、現在は洞窟内のお堂に安置されています。彩色【さいしき】はほぼ剥落【はくらく】していますが、着衣に錆漆の上から白土を塗って下地とし、彩色を施した痕跡が確認されています。観音像として信仰されていますが、両手を膝上に置き、掌【てのひら】を重ねて定印【じょういん】を結ぶことから、県内でも類例の少ない胎蔵界の大日如来像とみられます。
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指定年月日 令和4年2月25日 -
記号番号 彫第119号 -
種別 彫刻 -
所有者 久福寺