国指定 重要文化財
もくぞうびしゃもんてんりゅうぞう
木造毘沙門天立像
日田市城町2丁目618 永興寺仏像収蔵庫
国指定 重要文化財
もくぞうびしゃもんてんりゅうぞう
木造毘沙門天立像
日田市城町2丁目618 永興寺仏像収蔵庫
永興寺【ようごうじ】には、いくつもの毘沙門天がまつられています
仏教では、北を守るといわれる毘沙門天。日田には大蔵氏という豪族がおり、毘沙門天の中には、大蔵永季【おおくらながすえ】をモデルにしたという像もあります。すると、お寺の南に大蔵氏の拠点があったことをうかがわせてくれます。
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銘文【めいぶん】
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
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一木造【いちぼくづくり】
一木造(いちぼくづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。
もっとくわしく
この像は、兜をかぶり、口をぐっと結んで怖い表情をしています。
頭部と体をひとつの材でつくる一木造【いちぼくづくり】で、両腕は別の材でつくっていますが、両手先がなくなっています。
永興寺には、いくつもの毘沙門天立像がありますが、これに比べると動きが少ないデザインです。
像の内部に銘文【めいぶん】があり、そこには文治3年(1187)の年号が確認できます。なお、日田の豪族大蔵永秀【おおくらながひで】が戦いに勝つことを祈ってつくったという説があります。
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
一木造(いちぼくづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。
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指定年月日 1950/8/29 -
記号番号 彫第2114号 -
種別 彫刻 -
所有者 永興寺