国指定 有形文化財
もくぞうしょうとくたいしりゅうぞう
木造聖徳太子立像
金剛宝戒寺 大分市上野丘
国指定 有形文化財
もくぞうしょうとくたいしりゅうぞう
木造聖徳太子立像
金剛宝戒寺 大分市上野丘
聖徳太子が二歳のとき、手を合わせて「南無仏」【なむぶつ】と唱えたという伝承をあらわした像です。かわいらしい姿のなかに、高い技術がみとめられる作品です。九州でも古いもので、貴重な作品です。
もっとくわしく
大分市の金剛宝戒寺【こんごうほうかいじ】に伝わる聖徳太子の像です。
聖徳太子二歳のときの逸話を、可愛らしい幼い太子の顔が親しみやすい肉付けで表現されています。とりわけ左膝をゆるめ、右足をわずかに踏み出す足もとや、袴の厚手な布地の張りやヒダを刻み出す彫り口は巧みで、聖徳太子(南無仏太子)像の遺例の中では注目すべき技法を示しています。現存する作品中では古い例に属する13世紀末から14世紀初頭のものと考えられます。本県はもとより、九州における聖徳太子像の古例としてだけでなく、聖徳太子信仰を知る遺品としても貴重な作品です。
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指定年月日 平成9年3月25日 -
記号番号 彫第90号 -
種別 彫刻 -
所有者 金剛宝戒寺