県指定 有形文化財
もくぞうしょうかんのんりゅうぞう
木造聖観音立像
豊後高田市小田原
県指定 有形文化財
もくぞうしょうかんのんりゅうぞう
木造聖観音立像
豊後高田市小田原
堂々として、やわらかな姿をしています。両手が失われ、焼けた跡もあります。かつて、近くにあった西叡山【さいえいざん】からとんできたと伝えられる観音像です。国東半島の仏像でも、古い時期の作です。
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内刳り【うちぐり】
内刳り(うちぐり)
仏像を制作する時、乾燥によるヒビ割れ防止や軽量化等のため、像の内側にあたる部分を削り出すこと。
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一木造【いちぼくづくり】
一木造(いちぼくづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。
もっとくわしく
何ともいいがたい気品のある像です。両手と足先が失われ、焼けた跡もあります。西叡山からとんできたという言い伝えがありますが、地域ではむかしから大切にれてきた仏像なのでしょう。
像高【ぞうこう】は193.0㎝。大きな像です。カヤを用いた一木造【いちぼくづくり】で、内刳り【うちぐり】はありません。頭の上に髪の毛を大きな団子のように結い、全体にメリハリがあり、腰を横にはって、ボリュームのある下半身、こうしたデザインは平安時代でも早い時期の特徴です。六郷山という寺院グループができる以前の、国東半島のいのりを伝える仏像です。
内刳り(うちぐり)
仏像を制作する時、乾燥によるヒビ割れ防止や軽量化等のため、像の内側にあたる部分を削り出すこと。
一木造(いちぼくづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。
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指定年月日 昭和44年3月22日 -
記号番号 彫第20号 -
種別 彫刻 -
所有者 地区