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指定区分していくぶん

県指定/有形文化財/美術工芸品(彫刻)

時代じだい

延文6年(1361)・室町時代

エリア

中津市

県指定 有形文化財

もくぞうぼさつぎょうざぞう

木造菩薩形坐像

中津市本耶馬渓町西谷

県指定 有形文化財

もくぞうぼさつぎょうざぞう

木造菩薩形坐像

中津市本耶馬渓町西谷

髪の毛を結い上げて、手を膝の上で重ねています。定印【じょういん】という手のかたちです。菩薩【ぼさつ】のような姿ですが、どの菩薩かはっきりとしません。仏像には、仏の名前が特定しづらい場合があります。この像も、そうした像のひとつです。

菩薩(ぼさつ)

仏像の4つのグループのひとつ。如来をめざして修行中の者をいいます。その姿は、人の姿をしています。地蔵菩薩だけは、お坊さんのような姿をしています。

用語解説

  • 寄木造【よせぎづくり】

    寄木造(よせぎづくり)

    仏像を木でつくる時の制作技法で、全身をいくつもの部材にわけて制作するもの。

  • 菩薩【ぼさつ】

    菩薩(ぼさつ)

    仏像の4つのグループのひとつ。如来をめざして修行中の者をいいます。その姿は、人の姿をしています。地蔵菩薩だけは、お坊さんのような姿をしています。

  • 釈迦【しゃか】

    釈迦(しゃか)

    仏教をはじめた人で、もとの名前はゴータマ・シッダールタといいます。紀元前5世紀ごろのインドに「釈迦族」という貴族の王子で、きびしい修行の末、さとりをひらいて如来になりました。釈迦族出身の如来ですので、「釈迦如来」とよばれるようになりました。

もっとくわしく

菩薩のような姿ですが、両手を膝の上で重ねる定印【じょういん】は、菩薩にはみられない手のかたちです。釈迦如来像のデザインのひとつに、髪の毛を結い、宝冠【ほうかん】をかぶり、手のかたちは定印、というものがあります。華厳経【けごんきょう】というお経で説かれる、釈迦【しゃか】の姿を表現したもので、こうした像を「華厳の釈迦」、「宝冠釈迦」といいます。写真では見づらいですが、この像の前頭部には小さな穴が2つあり、これらは宝冠をとりつけていた跡とみられます。すると、この像は宝冠釈迦の可能性が高いといえるでしょう。ヒノキを用い寄木造【よせぎづくり】で、像高【ぞうこう】は61.9㎝です。なお、この像とともにある地蔵菩薩像に延文6年(1361)の年号があり、地蔵菩薩像と彫り方も似ていることから、この時期の作とみられます。

寄木造(よせぎづくり)

仏像を木でつくる時の制作技法で、全身をいくつもの部材にわけて制作するもの。

釈迦(しゃか)

仏教をはじめた人で、もとの名前はゴータマ・シッダールタといいます。紀元前5世紀ごろのインドに「釈迦族」という貴族の王子で、きびしい修行の末、さとりをひらいて如来になりました。釈迦族出身の如来ですので、「釈迦如来」とよばれるようになりました。

  • 指定年月日していねんがっぴ
    昭和51年3月30日
  • 記号番号きごうばんごう
    彫第61号
  • 種別しゅべつ
    彫刻
  • 所有者しょゆうしゃ
    地区