県指定 有形文化財
もくぞうあみだにょらいざぞうおよびかんのん・せいしぼさつりゅうぞう
木造阿弥陀如来坐像及び観音・勢至菩薩立像
佐伯市大字上岡
県指定 有形文化財
もくぞうあみだにょらいざぞうおよびかんのん・せいしぼさつりゅうぞう
木造阿弥陀如来坐像及び観音・勢至菩薩立像
佐伯市大字上岡
佐伯市上岡でまつられている3体の仏像で、平安時代につくられたと考えられます。当時の上岡地域をおさめた佐伯氏の影響でつくられました。
もっとくわしく
佐伯氏上岡にまつられている阿弥陀如来と両脇侍です。おそらくは平安時代後期の上岡一帯を本拠とした豊後大神系佐伯氏嫡流による天台浄土信仰の所産であろうと考えられます。作風は定朝様をもとに、ややクセのある表情や肉取り薄く厚みを減じた側面観、浅く整理されているがやや形式化した衣文表現などに時代の下降する要素がみられ、12世紀の半ばから後半にかけての造立と考えられます。作者については、主に地方を活動の場とした仏師でしょう。平安時代後期、12世紀半ばから後半にかけての造立とみられる本像は、その制作年代の古さ、作ぶりの優秀さ、保存状態の良さ、さらには佐伯氏との関係が考えられるなど、文化財として高い価値を有します。
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指定年月日 平成26年2月14日 -
記号番号 彫第106号 -
種別 彫刻