県指定              有形文化財            
                          くのうらほうきょういんとう
来浦宝篋印塔
国東市国東町来浦
 
              
                県指定                有形文化財              
                              くのうらほうきょういんとう
来浦宝篋印塔
国東市国東町来浦
宝篋印陀羅尼【ほうきょういんだらに】というお経を納めた塔で、全体に角ばったデザインは、中国でのデザインがもとになっています。この塔は、各所に細やかな文様【もんよう】が刻まれ、形の整った宝篋印塔です。
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        薬研彫り【やげんぼり】
        薬研彫り(やげんぼり)石に文字を刻むときに、断面がV字になるようにする彫り方です。薬をすりつぶすための道具である「薬研」に形状が似ているため、薬研彫りと呼ばれています。  
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        種子【しゅじ】
        種子(しゅじ)仏を梵字1文字で表現したものです。  
もっとくわしく
基礎は3重で、第3重の上部に3段の段形を造り出しています。塔身の4面には四仏の種子【しゅじ】を薬研彫り【やげんぼり】してあるほか、多数刻銘のあとがあります。笠は下部に3段、上部にも3段の段形を造り出しており、四隅の隅飾り突起は2弧で渦巻文様がついています。相輪は国東塔と同様の形式のものですが、宝珠を囲む火焔はありません。露盤の4面はそれぞれ2区に分かれ格狭間を刻んでいます。よく整った秀作で、鎌倉時代末期~室町時代初期のものと推定できます。
薬研彫り(やげんぼり)
石に文字を刻むときに、断面がV字になるようにする彫り方です。薬をすりつぶすための道具である「薬研」に形状が似ているため、薬研彫りと呼ばれています。

種子(しゅじ)
仏を梵字1文字で表現したものです。

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                    指定年月日 昭和49年3月19日
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                    記号番号 建第88号
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                    種別 建造物
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                    所有者 個人


