国指定 史跡
よこおかいづか
横尾貝塚
大分市大字横尾
国指定 史跡
よこおかいづか
横尾貝塚
大分市大字横尾
横尾貝塚は、乙津川【おとづがわ】の西側にある縄文時代の貝塚です。特に、姫島でとれる黒曜石【こくようせき】のかたまり(石核【せっかく】)や素材(剥片【はくへん】)が大量に出土してます。そのため、石材の流通拠点であったことがわかります。
もっとくわしく
横尾貝塚は、乙津川左岸にあり、遺跡の時期は縄文時代早期後葉から後期前葉まで、大きく4期に分けられます。
早期後葉では、姫島産黒曜石【こくようせき】の石核【せっかく】や剥片【はくへん】が大量に出土し、石器石材の流通拠点になっていたことがわかっています。また、横尾貝塚は縄文時代中期の貝塚として、九州では数少ない貴重な事例です。後期後葉の人骨が入った土坑墓【どこうぼ】や貯蔵穴【ちょぞうけつ】、竪穴住居【たてあなじゅうきょ】などが見つかっています。
横尾貝塚は、その時々の地形、動植物の生態系に対応した豊かな暮らしを営んだ、大きな拠点的集落としてたいへん重要な遺跡です。
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指定年月日 2009/2/12 -
種別 史跡