県指定 有形文化財
ゆのさこせきどう
湯迫石幢
豊後大野市緒方町栗生

県指定 有形文化財
ゆのさこせきどう
湯迫石幢
豊後大野市緒方町栗生
神社などにある石灯籠のようですが、屋根の下に、仏さまを刻んだ部分があり、これが石幢の特徴です。また、屋根は四角形や六角形、円形のものがあり、さまざまなデザインの石幢があります。この石幢は高さが2.8mの四角形をした石塔で、龕部【がんぶ】や笠、棰【たるき】などには赤色や白色などの色が残ります。
もっとくわしく
基礎・竿・中台・笠の各部が四角の重制石幢で、 総高は2.83mです。 竿の上部に月輪を刻み、蓮弁上に四仏の種子【しゅじ】を彫っています。龕部【がんぶ】は六地蔵と3躰の尊像が彫られています。正面の月輪左右には「金銀山」「六箱寺」という文字が彫られています。 そのほかにも、笠に長文の銘文【めいぶん】があり、享禄5年(1532)の紀年銘を記しています。 本願主は「阿闍梨慶□」とあります。
種子(しゅじ)
仏を梵字1文字で表現したものです。

銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。

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指定年月日 昭和51年3月30日 -
記号番号 建第117号 -
種別 建造物 -
所有者 地区