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指定区分していくぶん

県指定/美術工芸品(書跡・典籍および古文書)

時代じだい

鎌倉時代~室町時代

エリア

杵築市

県指定 有形文化財

いくわじだいはんにゃきょうおよびうらもんじょ

生桑寺大般若経及び裏文書

杵築市八坂1669 生桑寺

県指定 有形文化財

いくわじだいはんにゃきょうおよびうらもんじょ

生桑寺大般若経及び裏文書

杵築市八坂1669 生桑寺

14世紀前半に書写された大般若経を、のちに修理した時、裏からの補強(裏打ち)のために古文書を使いました。ただし、それらは鎌倉時代から室町時代の古文書で、当時の政治や社会を知ることができるため、お経と古文書がともに指定文化財です。

用語解説

  • 六郷山【ろくごうさん】

    六郷山(ろくごうさん)

    国東半島に分布する天台宗のお寺のグループ名です。六郷山の「六郷」は、古代の国東半島に6つの「郷」(行政単位)がおかれたことに由来し、国東半島全体という意味があります。

もっとくわしく

お経の多くは、釈迦の教えを、のちに弟子たちがまとめたものです。なかでも、大般若経は、全部で600巻のボリュームのあるお経です。
生桑寺の大般若経【だいはんにゃきょう】は、14世紀前半(一部後の時代に作成)に、書写されたもので、国東半島に点在した六郷山【ろくごうさん】の僧侶や現在の日出町、由布市湯布院にいた僧侶らが書写しました。
のちに、お経を修理するため、裏側を補強(裏打ち)した際、生桑寺近くの杵築市八坂地区を拠点とした八坂氏に伝わったとみられる古文書を数㎝の幅に切って、裏打紙【うらうちがみ】に利用しました。全部で85点。多くは鎌倉時代の蒙古襲来【もうこしゅうらい】から幕府滅亡の頃までで、蒙古襲来の時の警備のことなどがわかり、貴重な記録です。その後修理して、これらの古文書を巻物にしました。

六郷山(ろくごうさん)

国東半島に分布する天台宗のお寺のグループ名です。六郷山の「六郷」は、古代の国東半島に6つの「郷」(行政単位)がおかれたことに由来し、国東半島全体という意味があります。

  • 指定年月日していねんがっぴ
    昭和36年3月14日
  • 記号番号きごうばんごう
    書第12号
  • 種別しゅべつ
    古文書
  • 所有者しょゆうしゃ
    生桑寺