県指定 史跡
あいはらはいじあと
相原廃寺跡
中津市大字相原
県指定 史跡
あいはらはいじあと
相原廃寺跡
中津市大字相原
相原廃寺跡は、飛鳥時代に建てられた古代寺院跡で、建物の基礎とした盛り土(基壇【きだん】)と柱を置く石(礎石【そせき】)2つが残っています。飛鳥時代の寺院跡が一部ではありますが現存している貴重な事例です。
もっとくわしく
相原廃寺跡は、7世紀後半〜末頃に建立された古代寺院跡で、最大幅約10m、最大長約20mの島状に残された基壇遺構【きだんいこう】と、2つの礎石【そせき】が残されています。相原廃寺跡の礎石は、基壇の北側にある貴船神社の境内に4個、石垣に6個が転用されています。飛鳥時代の寺院の基壇が一部とはいえ現存する例として、宇佐市虚空蔵寺跡(県史跡)が知られていますが、稀有な遺構です。遺構の残りは必ずしもよくありませんが、古代の豊前、さらには朝鮮半島と畿内・九州の歴史を解明する上で大きな位置を占める遺跡と考えられます。
なお、相原廃寺跡から180m南東にある瑞福寺には、塔心礎があり、付【つけたり】として保存が図られています。
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指定年月日 平成25年3月15日 -
附 塔心礎