県指定 有形文化財
せきどう(ながのせきどう)
石幢(長野石幢)
由布市庄内町長野
県指定 有形文化財
せきどう(ながのせきどう)
石幢(長野石幢)
由布市庄内町長野
永松氏宅南側の古い墓地にある、高さは1.65mの重制石幢【じゅうせいせきどう】です。銘文【めいぶん】には、何者かの死を示す記述と文明18年(1486)の年号が刻まれているため、この時期に建立されたようですが、造立年か没年かは不明です。少なくとも追善供養【ついぜんくよう】のために建立されたようです。
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
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銘文【めいぶん】
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
もっとくわしく
永松氏宅南側の古い墓地にある、高さ1.65mの重制石幢(基礎・竿・中台・龕部・笠・宝珠からなる)です。宝珠以外は平面が6角形で、中台下部に蓮弁を彫り、龕部には蓮台上に立つ六地蔵をを彫ります。笠軒口は?垂木【たるき】状に彫り、内ぐりがあります。竿に「帰真心性神霊位 文明十八年丙午十月十日」という銘文が刻まれています。「帰真」は禅宗の位牌【いはい】の頭書などに記される言葉で、死を意味します。文明18年(1486)が造立年か没年か不明ですが、追善供養のために造立された石幢のようです。
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指定年月日 昭和47年3月21日 -
記号番号 建第57号 -
種別 建造物 -
所有者 個人