県指定 有形文化財
せきぞうじぞうぼさつざぞう
石造地蔵菩薩坐像
豊後高田市田染蕗2395 富貴寺
県指定 有形文化財
せきぞうじぞうぼさつざぞう
石造地蔵菩薩坐像
豊後高田市田染蕗2395 富貴寺
石の地蔵菩薩です。裏側に応安元年の年号と制作を依頼した王盛久【おうもりひさ】の名前が刻まれています。つくられた年がわかり、仏像の歴史を知る時、モノサシとなる作品です。
もっとくわしく
右手は、何かをにぎるようにまるめていますが、これはもともと杖(錫杖【しゃくじょう】)を持っていたためです。左手には宝珠【ほうじゅ】を持ち、お坊さんのように髪の毛を剃っています。こうしたデザインは、地蔵菩薩の基本的な姿です。
舟の形をした光背【こうはい】に、レリーフのように彫られた像です。裏側に応安元年(1368)の年号と願主【がんしゅ】の王盛久の名前が刻まれています。石の仏という点でみると、崖に刻まれた磨崖仏【まがいぶつ】は別にして、国東半島でも古い時期の作品です。像高【ぞうこう】は54.0㎝です。
願主(がんしゅ)
仏像や絵画、工芸品など、形ある文化財が生まれるためには、必ず制作を依頼した人がいます。これを願主といいます。
光背(こうはい)
仏像の後には、板のようなものがついています。これは、光をあらわしたものです。仏教では、ブッダ(お釈迦さま)がさとりを開いた時、かがやきはじめたといいます。光背は、そのかがやきをあらわしたものです。ただ、明王は、怒りを示す炎をデザインしています。
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指定年月日 平成30年2月6日 -
記号番号 彫第113号 -
種別 彫刻 -
所有者 富貴寺