県指定 有形文化財
けんぽんちゃくしょくぶつねはんず
絹本著色仏涅槃図
日出町2830 蓮華寺

県指定 有形文化財
けんぽんちゃくしょくぶつねはんず
絹本著色仏涅槃図
日出町2830 蓮華寺
釈迦【しゃか】が亡くなる時を描いた絵です。古代インドの暦【こよみ】で2月15日の夜、釈迦は、頭を北に向け右脇を下にして、亡くなりました。釈迦の死を涅槃【ねはん】といいます。この涅槃図で、釈迦は赤い衣をきていますが、これは中国の影響をうけたデザインです。
釈迦(しゃか)
仏教をはじめた人で、もとの名前はゴータマ・シッダールタといいます。紀元前5世紀ごろのインドに「釈迦族」という貴族の王子で、きびしい修行の末、さとりをひらいて如来になりました。釈迦族出身の如来ですので、「釈迦如来」とよばれるようになりました。

もっとくわしく
大きさは、縦171.7cm、横154.6cmです。画面中央に釈迦【しゃか、】周りには弟子や仏、動物たちが泣いています。画面の向かって左上には、釈迦の死を聞いて、天国から降りてくるお母さんの摩耶夫人【まやぶにん】がいます。また、画面奥の大きな木(沙羅双樹【さらそうじゅ】)も、釈迦の死をなげいて、2本は枯れてしまい葉の色が変わっています。蓮華寺の涅槃図は、画面向かって左の沙羅双樹の間に、お坊さんの姿があります。涅槃図のデザインに、もともとこの人物はなく、この図の制作を依頼した人(願主【がんしゅ】)とみられます。
願主(がんしゅ)
仏像や絵画、工芸品など、形ある文化財が生まれるためには、必ず制作を依頼した人がいます。これを願主といいます。

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指定年月日 昭和44年3月22日 -
記号番号 絵第6号 -
種別 絵画 -
所有者 蓮華寺