県指定 有形文化財
たいぞうじかけぼとけ
胎蔵寺懸仏
豊後高田市平野2579 胎蔵寺
県指定 有形文化財
たいぞうじかけぼとけ
胎蔵寺懸仏
豊後高田市平野2579 胎蔵寺
神仏習合【しんぶつしゅうごう】の考え方を基に、神の本当の姿である仏を銅板にとりつけて、まつられていたものです。胎蔵寺に伝わる懸仏は、鎌倉時代から室町時代につくられたものです。
神仏習合(しんぶつしゅうごう)
仏は日本の神が姿を変えた存在とする考え。「習」という漢字には、「かさなる・かさねる」の意味があります。
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神仏習合【しんぶつしゅうごう】
神仏習合(しんぶつしゅうごう)
仏は日本の神が姿を変えた存在とする考え。「習」という漢字には、「かさなる・かさねる」の意味があります。
もっとくわしく
懸仏は、神仏習合の考え方にもとづいてつくられたもので、神の本当の姿、御正体【みしょうたい】である仏を銅板に貼りつけたものです。胎蔵寺の背後の山腹にある熊野権現社の御正体であったものを、明治初年に寺に移したといわれています。如意輪観音を鋲止めにしている1面は鎌倉時代のものです。阿弥陀三尊を鋳付けた1面には、「六郷本山今熊野御正躰也」と建武4年(1337)の紀年銘と勧進僧・筆者の僧および結衆の名前が刻まれています。残る1面は室町時代の作です。六郷満山関係の遺品としても貴重です。
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指定年月日 昭和51年3月30日 -
記号番号 工第50号 -
種別 工芸品 -
所有者 胎蔵寺