県指定 有形文化財
ふじのきせきどう
藤ノ木石幢
豊後大野市犬飼町高津原

県指定 有形文化財
ふじのきせきどう
藤ノ木石幢
豊後大野市犬飼町高津原
石幢とは、断面が六角形や八角形の石柱と笠、宝珠などからつくられる石塔です。この石幢は、豊後大野市犬飼町高津原地区の古い墓地の入り口付近に立っています。銘文【めいぶん】があり、室町時代に、生前供養のためにつくられたことがわかります。
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。

もっとくわしく
石幢とは、断面が六角形や八角形などとなる石柱と、仏龕【がん】、笠、宝珠などから成る仏塔の一種です。この石幢は、高津原地区の古い墓地の入り口付近に立っています。大正時代半ば頃に、付近の道路拡張工事が行われたため、現在地に移されたといわれています。八角となる石柱を除けば、仏龕や笠は円形となるもので、笠に室町時代の応永12年(1405)の銘文があります。この銘文【めいぶん】から、「藤ノ木石幢」は生前供養(逆修)のためにつくられたことがわかります。総高は2.13m。
龕(がん)
くぼんだ場所を指します。仏像を納めている場合、仏龕【ぶつがん】とよびます。

銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。

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指定年月日 昭和58年4月12日 -
記号番号 建第174号 -
種別 建造物