県指定 有形文化財
くもとりせきでん
蜘蛛取石殿
国東市安岐町油留木
県指定 有形文化財
くもとりせきでん
蜘蛛取石殿
国東市安岐町油留木
石殿は国東半島一帯のみにあります。屋根の下に、地蔵菩薩等を彫った部分があります。このようなデザインの石造物は、日本の中でも大分県独特のものといえます。この石殿は高さが2.5mほどあります。龕部【がんぶ】にはお地蔵様や如来様が彫られています。
もっとくわしく
1石2重の基礎の上に長方形の竿を立てて、中台を置き、その上に横長い龕部を入母屋造【いりもやづくり】の屋根で覆っています。中台の下部には蓮の花びらが8葉ずつ請花状に形よく四方にめぐらされています。龕部には正面と背面に3躯ずつの地蔵立像を、両側面には如来形の坐像【ざぞう】1躯ずつが彫られています。屋根裏は深く凹まるため、龕部の上部は隠れています。石材には凝灰岩が使われています。
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指定年月日 昭和59年3月30日 -
記号番号 建第175号 -
種別 建造物 -
所有者 個人