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指定区分していくぶん

県指定/有形文化財/建造物

時代じだい

鎌倉時代・元亨2年(1322)

エリア

国東市

県指定 有形文化財

なるいたび

鳴板碑

国東市国東町東堅来

県指定 有形文化財

なるいたび

鳴板碑

国東市国東町東堅来

石を板のように薄く加工したものを「板碑」とよびます。てっぺんが三角形で、仏をあらわす種子【しゅじ】が刻まれたり、墨で書かれています。この板碑は、高さ3.38mの巨大な板碑です。父親の供養のため、元亨2年(1322)に建てられましたものです。供養の日に間に合わせるためでしょうか、横からみると、背面がまだ未完成です。

種子(しゅじ)

仏を梵字1文字で表現したものです。

用語解説

  • 薬研彫り【やげんぼり】

    薬研彫り(やげんぼり)

    石に文字を刻むときに、断面がV字になるようにする彫り方です。薬をすりつぶすための道具である「薬研」に形状が似ているため、薬研彫りと呼ばれています。

  • 種子【しゅじ】

    種子(しゅじ)

    仏を梵字1文字で表現したものです。

  • 願文【がんもん】

    願文(がんもん)

    仏像や絵画、石造物など、何か特別の願いをこめてつくる時、制作を依頼した人が思いをつづった文章です。

もっとくわしく

高さは3.38mの巨大な板碑です。幅は80cm、厚さ40cm余りです。
板碑の正面部分は、少し丸みを帯び、額部から頭頂部にかけても、丸みをおびた形状をしています。板碑の真ん中のやや上に薬研彫り【やげんぼり】で文殊菩薩【もんじゅぼさつ】を示す種子【しゅじ】の「マン」が彫られています。その下に、板碑を建てた思いをつづった願文【がんもん】などが彫られています。これをよむと、父親の供養のために、元亨2年(1322)長木右衛門尉紀永貞がたてたことがわかります。

薬研彫り(やげんぼり)

石に文字を刻むときに、断面がV字になるようにする彫り方です。薬をすりつぶすための道具である「薬研」に形状が似ているため、薬研彫りと呼ばれています。

種子(しゅじ)

仏を梵字1文字で表現したものです。

願文(がんもん)

仏像や絵画、石造物など、何か特別の願いをこめてつくる時、制作を依頼した人が思いをつづった文章です。

  • 指定年月日していねんがっぴ
    昭和34年3月20日
  • 記号番号きごうばんごう
    建第24号
  • 種別しゅべつ
    建造物
  • 所有者しょゆうしゃ
    個人